はじめて勤務する時は、どんな職種であれ緊張をするものです。
特に介護施設での仕事は一種の接客業でもあり、緊張ばかりが表に出てしまって笑顔を忘れてしまってはいけません。先輩たちは、即戦力を期待しているのではありません。初めての新人に期待するのは、「笑顔」と「挨拶」だといっても過言ではありません。
これは、介護という特殊な環境下で大切な、高齢者との人間関係、信頼関係を築く入口となるからです。忙しく動き回っている職員の中で、何に手を付けたらいいのか分からないでいることも多くあるでしょう。自由に動けなくて戸惑ってしまうでしょう。だからといって緊張して下を向いてうつむいてしまっては、高齢者に不安と心配を抱かせることになってしまいます。
知らない人達に囲まれ慣れない環境下で、「笑顔」で「挨拶」をすることは、意外と難しいものです。しかし、それが仕事の一つともいえるので、勇気を出してこちらから高齢者に心を開きましょう。
また、当然ながら最初は覚えなければならないことばかりです。ポケットにメモを忍ばせて書き留める準備も欠かせません。
介護という仕事は、対人間であるがゆえ、辛いことも多々あれど充実感を得られるやりがいのある仕事と言えます。介護士は、高齢者の限られた時間をともに過ごす貴重な人間ともいえます。その貴重な時間をともに過ごすことになるのなら、貴重な出会いの一つとして大切に扱う気持ちが大事です。
初出勤では「同じ高さの目線」で「笑顔」「元気な挨拶」を第一の目標として、「優しい気持ち」を大切にすれば素敵な介護スタッフへの第一歩となるはずです。