新人介護士の心得・挨拶と礼儀

せっかく介護の仕事を始めたからには、できるだけ長く勤めたいものです。ですが「この新人は使えない」と言われたら、やる気がなくなり、仕事を続けるのは難しいでしょう。どんな新人が「使えない」と思われてしまうのか、自分に当てはまるところがないか考えてみてください。
そもそも新人は仕事ができなくてあたり前です。介護業界には、福祉系の学校や専門学校に通っていた人、未経験、全く介護の知識がない人など、さまざまな人が入ってきます。知識があっても、経験が必要な仕事なので、たとえ学校で学んでいても最初からできなくて当然です。ですから、仕事が遅く、たどたどしいのは仕方ありません。自分はダメかもしれないと気に病む必要はないでしょう。
むしろ挨拶ができない、礼儀がなっていない新人の方が問題です。高齢者の方は、特に礼儀が厳しい時代に育って来られたので、挨拶など基本的なことがなっていない介護士に気分を害するかもしれません。そもそも、社会人として挨拶は基本中の基本。挨拶すらできない人は、他の仕事を覚えることも難しいでしょう。利用者さんにはもちろん、職員たちにも気持ちよく挨拶し、礼儀正しく振る舞いましょう。
優しい言葉使いは大切ですが、極端に砕けすぎた言葉を使うのもNG。利用者さんに「おじいちゃん」「おばあさん」と話しかけるのは失礼です。きちんと節度のある態度、言葉遣い、親しみやすく明るい表情を心がけましょう。きっと、利用者さんからも、職員からも愛される介護士になれるでしょう。